本当のローカルアイドルの話をしよう(FS26)

 あ、ただのパロディタイトルなんで、そんな真剣に取らないでください。お願いします。
 結局、地方発アイドルってどの程度のものなの?ぶっちゃけた話をしないとね、ということで、前回からの続きです。
 何やら『全国あいどるmap2012-2013』に対して一部から激しいDISも上がってますが、私としては、それに与するつもりはないんですよね…。ちょっと、自分の反省もしてみないと、と思って、このブログの過去のエントリーなんかを読み返してみてました。

 地方発アイドルについて意識的に触れたのは、このひめキュンフルーツ缶に関する記事が初めてだと思うんですが、結構、自分のスタンスが良く出た記事にはなっていたかな、と思います。
 基本的に楽曲重視(そりゃ現地行ってないから、そうなんですが)。そしていわゆる「ご当地アイドル」とは一線画したグループを評価してます。既にNegicco、ドロシー、LinQ、ひめキュンと現時点、良く取り上げられる四組の名を上げてますし…ってヤバイ反省じゃなくて自画自賛じゃん。でも実際のところ在宅寄りの私でも、このぐらいの情報は集められるような状況がツイッターを中心としてWEB上にあったんですね。
 この時点からするとローカルアイドルに注目するブームというのは浸透したのと同時に、正直、かなり拡散しすぎたようなきらいがあるように思えるわけです。その流れの一つの到達点が『全国あいどるmap』だとも…。


 その上で、もう結局のところ、どのグループが人気があるのか。あるいは優れているのか、というのを、しっかり考えて、ちゃんと評価するものを絞り込むべき段階だと思うわけです。

 そういう意味では『全国あいどるmap』でインタビューを掲載しているグループの選定、それから順番や、ページ数の差、というのも、この本の主張であると考えて良いと思うんですね。TIFでもZeppのメインステージに出演してもらうグループの選定で、地方発アイドルを選ぶとしたら、どこを選ぶのか。avex所属のドロシーはかなり可能性が高いでしょう。


 とりあえずパフォーマンスの観点は主観が入りこみやすいので置いておくことにして、ここでは人気の面を考えてみましょう。
 売り上げの点で言えば流行のメンバー個別対応特典の手法を使って販売しているLinQが突出しています。おそらく近日発売のシングルでオリコン週間チャート10位圏内を狙える可能性があります。しかし、東京と地元のライブの動員からするとドロシーも負けていません。次にライブの動員とCDの売り上げ的にもNegiccoという感じでしょう。それに最近のひめキュンが続いて来ている状況です。

 筆者は決してドロシーとLinQを競わせようとは思いませんが、あえて比較するならドロシーではなく運営会社のステップワンとを比較すべきでしょう。その意味では、B♭から第二弾PartyRocketsをavexからメジャーデビューさせるステップワンがタレント育成という観点からは強い基盤があります。LinQの方は、大きな影響化にある48グループの育成的な部分を取り入れていけるのか?今の段階では研究生期間はかなり短いもののような…。

 ですから、まず注目点は仙台のステップワンと福岡のLinQが、それぞれ違ったスタイルで地方発アイドルからメジャーなフィールドに進出している中、どこまで進めるのか、というところです。この点ではキャリアのあるNegiccoも追うもの=フォロワーと言わざるを得ません。そして彼女たちは、グループのスタイルと東京からの近さからも、ドロシーと同様の展開の仕方となるでしょう。
 もちろん地方発アイドル自体がメジャーなアイドルからするとフォロワーであるのは間違いありません。しかし「東京」とは違うアピールの仕方は出来るのか。そのようなオルタナティブな路線も、真の「グローカル」なグループでは重要な意味を持つところでしょう。それをするのは、もしかするとドロシーでもLinQでも無い可能性だって大いにあります。


 ところで「アイドルと沖縄」について書いてた時に念頭に置いてたのはラッキーカラーズでした。その時期が来たと思うので明らかにしますが。彼女たちのインタビューを取ってるのは『全国あいどるmap』の良い点。
 メインボーカル2人のうちのALISAさんが8月から東京の大学に通うということで、色々と動きがありそうですが、先ごろ発売されたEP『ハートの呪文』が今年のベストクラスの傑作なんで、今後が非常に楽しみです。

 MIKUさんが欠席のライブ映像ですが、そのEP収録曲の超イイ曲!

mp3はiTSで買えます。要チェック!!


本当の戦争の話をしよう (文春文庫)

本当の戦争の話をしよう (文春文庫)