大事なラブレター〜トマパイ散開一周年に〜

一年前、出さなかった手紙 今、この手紙を書いているのは2012年12月30日、皆さんが「散開」した翌日になります。 本当は昨日、書こうと思っていた、この手紙ですが、何から書き始めたら良いか判らず今日になってしまいました。そう、皆さんに出会った日のこ…

気が付けば今年ブレイクした「アイドル」はE-girlsだった

本当は℃-uteに今年は期待かけてたんですが。 アルバムの好セールスに続いて「ごめんなさいのkissing you」のヒットで完全に今年ブレイクの「アイドル」の座を掴んでしましました。紅白出場も決まったので、9万枚以上売り上げてる本シングルも10万枚を越えて…

ジャニーズと女性アイドルグループとの関係を再考してみる

あまりこちらでは雑記的なことはやらないようにしようと最近は思っていたんですが、前の記事とリンクするので書いておきます。 「ジャニー喜多川が音楽ビジネスに与えた影響は? 突発的アイデアがやがて業界の「定番」に」 以前、「日本現代グループアイドル…

ふたつの「17才」〜平成元年のロックンロール

1971年、いまだ「本土復帰」前の沖縄から上京した17才の少女が自分の年齢をタイトルにした曲でデビューヒットを飛ばし、アイドルと呼ばれる存在の先駆けとなったのだったが、それから17年以上を経過し、そろそろ所謂「アイドル冬の時代」の気配が漂い出す198…

日本現代グループアイドルの起源

さやわか氏による『AKB商法とは何だったのか』(大洋図書)は、AKBのCDプロモーション戦略を中心として、現在のアイドルビジネスを論じた力作。非常に隙を見せないロジックで大変、緻密な論を展開しています。 ただし、細部では隙が無いのに全体として薄っす…

アイドルを再定義せよ〜武藤彩未ソロ第1弾プロジェクト『DNA1980』

7月19日、渋谷O-EASTで行われた、さくら学院卒業生、武藤彩未さんの初ソロライブへ行ってきた。最近、「アイドル」の意味が問い直されるような動きが目立つような印象を受けていました。アイドルの歴史全体をドラマ化しようとするかのようなテレビ小説「あま…

大阪を中心にローカルアイドルシーンを考えてみたりしちゃいますが雑記です

まあ過去の記事がYahoo!ニュースにリンクされてアクセルバブルが発生しまして、やっぱちょっとフォローしておきましょうか。それから「アイドルと大阪」と言うことでは、こちらの記事の方が、もうちょっと思弁的に深い論を展開してるかと(笑)。 元々、大…

アイドルラップの現在

早見あかりの「ラッパー引退」から2年が過ぎた。 そもそも、アイドルラップというのは、ある種「風流」なものとして好事家から愛好されていたのだけど、早見あかりの低音の効いたラップが登場してから全く次元が変わってしまったんじゃないかと、思う。プロ…

48グループ − 乃木坂46 = ?

「制服とマネキン」といい「君の名は希望」といい、乃木坂の最近の曲良いですよね。この点では48グループのライバル、というか個人的には断然、勝ってると思います。 というところから始まる雑談です。 乃木坂については、オーディション時点でのYOSOU…

極私的東京女子流論(でも話はEspeciaから始まる)

最近、所謂「楽曲派」(笑)寄りのアイドルファンの間で話題を集めるEspeciaですが、極私的な第一印象として「こりゃ意図的か無意識かは別にして女子流に対して批評的に機能するなあ」と思いました。 曲を聴いていただけば判るように音楽的には、女子流に結…

しばらく更新してないんで、雑談でお茶を濁す回です。

前回、ドロシーリトルハッピーのアルバムに収録される新曲の作家についてYOSOUしましたけど、坂本サトル待望が強すぎたようで…。結局、新曲は「14回目のありがとう」だけでした。アルバムについてのお話は、また別の機会に出来れば。 さて、もう一方の地方発…

ドロシーの創造的壊崩 あるいは 「第三章」も忘れよう

今回は済みませんが一見さんお断り、既にタイトルからして判りにくいですが、ドロシーに詳しい人向けに、細かい説明を省略して進めますので、ご了承のほど。既にドロシーとしか言ってないし。その他の音楽用語も、ちょっと不親切な書き方になりますが、ご容…

「GET YOU」ドロシー盤をレビューするよ!(フィーチャリング早坂香美で)

さて発売されたBiSとDorothy Little Happyのコラボシングル「GET YOU」。ドロシー盤、非常に充実した内容となっています。何よりもタイトル曲以外のカップリング2曲で坂本サトルさんがプロデューサーに復帰というのが大きいですが、こちらについてはオリジ…

BiS×ドロシーのコラボシングル「GET YOU」が狙う「その先」

BiS特有の"ドイヒー"な狙いにドロシーが巻き込まれた「ビンタPV」で、後者のファンに波紋を投げかけたコラボシングルのタイトル曲。ですが、曲自体はダサンブルな最新エレポップサウンドをアイドルソングに見事に落とし込んだ良曲。所謂PPPHが出来るB…

手作りでも本格派なアイドル キャラメル☆リボンの魅力

着実な歩みを進めている大阪発の3人組アイドル、キャラメル☆リボン。各方面で高い楽曲的評価を受けながらも今まで通販とイベントでの手売でしか入手できなかった彼女たちのCDのうち2ndシングル「恋のmusic/Shining Day」がタワーレコードで12/5より大阪と…

風よはやく〜「会いに来てくれるアイドル」の時代

さて一回、特報を挟みましたが、その本編は、またということで来年のYOSOUの続き。 来年のアイドルシーンは恐らくは「地方の年」であることは、ほぼ確実だと思われますが、それは「ローカルアイドルの年」ってことじゃなくて、メジャーなアイドルも、ど…

特報!キャラメル☆リボンはアイスじゃなくてアイドル

着実な歩みを進めている大阪発の女子中学生トリオ、キャラメル☆リボン。今までイベント会場と通販でしか入手できなかった彼女たちの2枚目のCD「恋のミュージック/Shining Day」がタワーレコードで12/5より大阪と東京の店頭およびオンラインショップで販売…

鬼よ、笑え!(つまりは来年についてのYOSOUです…)

トマパイことTomato'n Pineが12月29日の初ワンマンライブを持って「散開」することを発表しました。このことについては、あーだこーだ言う気になれないというのが現在の正直な気持ちです。ただただトマパイの3人とスタッフの皆さんに、ありがとうの言葉を。 …

アイドル出身地リスト(1971〜92)

デビュー年別 紅白出場経験歌手1971 南沙織 沖縄 1971 小柳ルミ子 福岡 1971 天地真理 埼玉 1972 麻丘めぐみ 大分 1972 アグネス・チャン 香港 1972 森昌子 栃木 1973 桜田淳子 秋田 1973 山口百恵 神奈川 1973 あべ静江 三重 1973 キャンディーズ 東京 1974…

むしろアイドルの不安定な歌が聞きたい(FS38)

えー、まあリップシンクについて、まとまったことを書いておこうか、と。 これって「別に生歌じゃなくて良いじゃん」という人が多くなってきて、最近、非常に面倒くさくなっているわけで、私見を述べるのに結構、分量が必要になっちゃうんですよね。 でも一…

アイドル旅のしおり(FS37)

なかなか更新の気合が入りません。だって東京以外の方が面白そうなイベントあるんだけど、なかなか行けないんですよね。まあ、来月の17日は仙台での「Girls-natioN2012」に行く予定ですが。 本当は夏も色々と行きたかったんだけどなあ。青春18きっぷ使って…

ももクロ攻撃して安心してるだけじゃ痛い目に遭うぜ!>自分(FS36)

ということで、また前回の補遺のようなかたちですが、自分で反論しちゃうと運営しているスターダスト自体も無理に、ももクロに「10万枚の壁」を突破させようとしてないというところもあります。次回シングルの「サラバ、愛しき悲しみたちよ」については、と…

CD10万枚売るのって難しいよね(あるいは、ももクロのブレイクは何故、遅れているのか?) (FS35)

前回の「音楽シーンの中の女性アイドルを展望する」の続きみたいな感じで。 この前は「どうにか一般的な音楽ファンにもアイドルシーンの状況が伝わるようにしたいなあ」というところも書くきっかけではあったんですが、なかなか、これが難しいところですね。…

音楽シーンの中の女性アイドルを展望する(FS34)

ようやく個人的なアイドル熱も落ちついて来たところなので、いつも以上に俯瞰した視点、音楽シーン全体から女性アイドルのことを、ちょっと考えてみようかと思います。 最近のアイドル商法からするとCD売上のデータは、なかなかファンの実数を反映しないの…

夏の終わりのハロとモーニング娘。その3(FS33)

さてさて本当に夏が終わってしまってるので、何とか締めたいと思っておりますが。 モーニング娘。について行きましょう。まず10月発売のニューシングル「ワクテカ Take a chance」が良い! それから、その前に出るアルバムも良さそう。収録曲「What's Up? 愛…

夏の終わりのハロとモーニング娘。その2(FS32)

既に駄洒落タイトル(若干、判りやすくしました)を思いついたことで駆動したモチベーションが薄れつつありますが、デモヤルンダヨ。今回は対バンイベントでのハロのグループの「パフォーマンス」の方について行きましょうか。 まずは℃-ute@横丁祭、これは…

夏の終わりのハロとモーニング娘。その1(FS31)

かなり無理のある駄洒落タイトルを思いついたのでハロプロ周辺の最近(って程でもないか)のもろもろについて、ちょっと書いておこうかと思います。 最近、スマイレージ現場でMIXが発動されて、それに対して否定的な意見が出たところから論争的なやりとり…

ドロシーの第二章を(凄くザックリだけど)総括するよ その2(FS30)

ゆっくり行こうかと思ったら明日の仙台公演で「新曲」発表で第三章が始まっちゃう!思わぬスピードの展開です。でも本来、このぐらいの速さで良いんですよね。期待できる流れだと思います。ナミダよりもずっと速く! とは言え、この「新曲」と公式ツイッター…

ドロシーの第二章を(凄くザックリだけど)総括するよ その1(FS29)

ドロシーリトルハッピーの新宿BLAZEワンマンライブに行ってきました。その感想を絡めつつ、所謂ドロシーの「第二章」についてザックリと私見をまとめておきたいと思います。 第二章というのは、つまりシングル「HAPPY DAYS」以降、坂本サトルさん制作(第一…

すっぴん秋田KOMACHIな5人組pramo〜アイドルの未来に蘇るもの〜

(このエントリーはこちらの加筆修正版です) 6月2日に行われた東北各地の地方発アイドルが多数参加した復興支援イベント「Girls for HEART LIGHT SENDAI」。こちらを遠征で観覧しまして、一番、印象深かったのが秋田発の5人組pramoでした(→公式サイト)…