ご当地アイドルという言葉を使わないから良いという訳でない(FS25)

 本当はpramoさん紹介に続いて仙台遠征のレポ的なものを先にアップしたかったのですが…下書きの段階で難渋してまして、ちょっと更新が途絶えてるので、ここ最近の事象についての雑談でお茶を濁します。


 『全国あいどるmap2012-2013』という、全国のローカルアイドルを網羅した書籍が先ごろ発売されました。
 いま「ローカルアイドル」って書いてしまいましたが、この本の特徴はご当地アイドルとか地方アイドル等々の呼び方を、ほぼほぼ使わずに、所謂ロコドルを紹介している点。その意味では、かなり画期的です。
 それが良い方に働いているかというと…これが、そうは言えないんですよね。
 どちらかというとローカルアイドルグローバル化と言ったほうが良いように思います。

 内容的には半分がアイドルへのインタビュー。途中、タワレコの嶺脇社長とTIFの門澤Pの対談を挟んで、後半はアイドルの個々のメンバーにまで至るプロフィール紹介の年鑑で、巻頭のドロシーとNegiccoのインタビューは頑張ってらっしゃいますが、他はこれで初めて知る人に個々のグループの魅力が伝わるかなあ…、という部分が多い内容。

 嶺脇×門澤対談は読み応えはありますが、その導入部の編集サイドからの文章がかなり「???」。
 TIF初日の最初のステージがドロシーが「ブレイク」する「キッカケ」とか…。メンバー本人たちが最初のステージは上手く行ってなかったと話しているんですが?それから、これが全国のアイドルにファンが注目する「キッカケ」とか言う書き方も…。
 いや、誇張することは良いんですよ。私もしますから。でも嘘は書いちゃいけません。この書き方は後者に近いと思うんです。
 あくまでもTIFはドロシー自身が大きく注目されるキッカケで、ステージごとに人気を集めていったというのが「事実」。それ以前からNegiccoも個別に頑張ってたし。LinQにはLinQの事情があるのは、ここでも書いたこと。
 まあ、細かいことを指摘しすぎているかもしれませんが、そういう細かい事実の積み重ねが、各地のシーンを立体的に紹介することに繋がるはずなんですが…。この導入部で書かれていることは、あくまでも東京のメディアの都合の良い視点からのもので、まあグローバル化の前に、それこそTIFの理念になっている「多様性」に反する画一化としか感じられません。


 やっぱりローカルアイドルという言葉を使わなくても、ここ最近のトレンドに乗った地方発アイドルの紹介は終わる予兆のような…、ま、とにもかくにも曲を聴きましょう。
 個人的には、ここに来て最高傑作が出たな、と思うNegiccoの最新曲を。

 それこそPOP=大衆的なナイス・グルーヴの中、「ヨーン・マルニの風」というフレーズに非常にローカルな暗号が込められた一曲。

 ということで、雑談続くかも。

あなたとPop With You!

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全国あいどるmap 2012-2013

全国あいどるmap 2012-2013