すっぴん秋田KOMACHIな5人組pramo〜あるいはアイドルの未来に蘇るもの〜[フリースタイルヴァージョン](FS24)

 先日の仙台遠征の1日目、6月2日に行ったのは東北のローカルアイドルが多数参加した復興支援イベント「Girls for HEART LIGHT SENDAI」。ここで一番、個人的に印象深かったのが秋田発の5人組pramoでした(→公式サイト)。
 今日深夜の「Happyミュージック」の「ジモドル」コーナーに登場すると言うことで、その前に紹介しておきましょう。と言うか常に先回りしたいのです…。
 とは言っても生では一回観ただけなんで、誤解の部分が多いかもしれませんが、でもアイドルってそういう想像とか大事ですよね!そういう意味では非常に幻想を高めてくれる存在なんですよ、pramoって。
 とにかく「ああアイドルってこうだったよなあ」というのを、逆に新鮮な感触で思い起こさせてくれるグループです。


 pramoは2010年に地元密着型WEBマガジン主催オーディションで選ばれた5人で結成。翌2011年4月より活動を開始。8月にはデビューシングルCD「時代をハジメルよっ!」をインディーズで発売。
 昨年度で2名が高校入学を機に卒業。残ったSERENさん(リーダー)、MAYUさん、KOMUGIさんに、新しくAOIさんとMISAKIさん2名加入。現在、第二期メンバーで活動中。CDには、もう一枚、3月に発売された卒業記念盤的なシングル「ツボミ〜一期一会〜」があります。
 卒業したSONOKAさんも今もイベントでは手伝いをされているようで、仙台にも来ていたそうなんですが、私はチェックできず残念…。


 ともあれ、私は第二期の編成でしか、生では観てないんですけど…とにかく可憐です。
 特に「ダンスが凄い!」とか「歌上手い!」とか、そういうんじゃないのに、可愛い女の子5人がウェルメイドなポップスを、しっかり健気に歌って踊るだけで、こんなに魅力的なものかと。いや、アイドルって、そういうもんだったよなあ、と感じいった次第。
 例えば5人組ってことの連想で言うとCoCoとか。瀬能さんは歌唱力ありましたけど、まだ安室奈美恵やSPEEDらのアクターズスクール的なアイドルが出現する以前の、あの感じとか。いや、それ以降の、最初期のモーニング娘。とか。ソロですが鈴木あみなどの、スキルを競うような路線からはグっと離れて本格的に日本での「アイドル」というものが復活してきたあたりの感じも。
 まあ、モーニング娘。の場合、デビュー当時は中澤さんと石黒さんがアイドルというには、ちょっと無理があったわけですが…。ただ、同じ「可愛い」でもスマイレージとかのスキルに裏打ちされた土台の上での純度の高い、ある意味、過度にアーティフィシャルな「カワイイ」じゃない、可憐さというものが、今のpramoには感じられるんですよね。


 このへん、ちょっと第一期の時点でPV観てた頃には思わなかったことなので「今のpramo」ということにしておきたいと思います。それと、とにかく現時点、隆盛を極める48系、それから、ももクロ、またハロプロにもあるような全力とか努力とか、そういう少年マンガ的といいますか、まあ若干これからの夏、暑苦しくもある、そういうのとも距離があるのもフレッシュなんですね。全然、手を抜いているとかそういうんじゃなくて、健気に頑張ってるんですが、丁度良くアイドル的なところにジャストフィットしてしまう感じが、堪らないです。


 まあ、このへんでPVも観ておきましょうか。今とイメージ、ちょっと違いますよ。でも、全体的なプロダクトとしてのデザインセンスの良さはデビュー時でも感じてもらえるかな、と。PVだと判りにくいですけど、ボーダーの衣装とか。
 

 

 さっき、ハロプロのことを引き合いに出したのは無意味にではなくて、この曲とカップリングの「踊りまっしょいKOMACHI」は、つんく♂楽曲の非常に良い影響が見受けられます。お約束の「イエー!」とか入ってますし。正直、このフレーズ、ハロプロの曲だと食傷気味なんですけど、この初々しい声でやられると…。それから最近のハロプロは結構、ヴォーカル加工が強いのに対して、pramoの場合、ほとんどそのままだと思うんですよね。このへんも昔っぽくて、また逆に今だと新鮮なところ。
 すっぴんで別嬪さんなpramoさんたちです。