「ローカルアイドルブーム」とは何(だったの)か(FS28)

 さてさて今日も今日とて大げさな話ですよー。でも、結構、今回はシンプルな話。
 最近のアイドルブームは、とどのつまりAKBブームでした。アイドル戦国時代とは、ももクロのブレイクの過程です(でした)。
 そして「ローカルアイドルブーム」とは、結局はドロシーリトルハッピー(およびステップワン勢)とLinQの小ブレイクと、Negiccoが今まで地道に活動してきたことが実を結びだしたことに端を発して、各地のアイドルが積極的に全国に売り出し始めた、注目を集めて売られ始めた、ということです。これは一つのグループの突出したブレイクには引っ張られていませんが、実質的には本来、十分な成功を収めているのはこの3グループです。

 とはいえ、実際のところNegiccoはご当地アイドルとして結成されましたが、活動を継続してきたのは東京での活動を目標としてのものと、本人たちが語っていますし、ドロシーも全国区を狙ってB♭から選抜されメジャーデビューしたグループです。またLinQも活動は地元の劇場がメインですが、メジャーな48系グループのシステムを明確に意識しつつ、更に全国区を狙うのは当初からの目標だったと考えられます。その他、ひめキュンフルーツ缶も歌にも「全国区のアーティスト」を目指すという歌詞があるぐらいで、つまりは地方発、脱ローカルな目標を掲げているグループたちが、この「ブーム」を引っ張っています。
 これらを未だ多数ある従来型の地域PRを第一の目的とするご当地アイドルおよび単純な48系フォロワー大所帯グループと一緒に扱うのは本来は問題があるのですが、今回のブームは、それら脱ローカルなアイドルグループを再ローカル化するかたちで進んでいると言っていいでしょう。
 その極端な一例はPerfume姉妹グループとしてデビューした「まなみのりさ」が、それなりのキャリアを重ねた後で、極端なご当地アイドル的仕事を最近しているというところでしょう(地元の味噌PRや大河ドラマ平清盛」関連の地元PR)。

 前回も書いたように、このフェーズから遠からず次に進むのは目に見えています。まなみのりさにしても近々本格的にメジャーデビューするという話もあるようです…(以前、既にメジャーのような書き方をしてしまいましたが、実際は、メジャーのポニーキャニオン傘下のインディーレーベルだったというのが正しいそうです)。
 ドロシーについては現時点、制作費的にはavexは関与していませんが、ここも変化すれば更にメジャーな体制へと移行するでしょう。LinQにしても推測ですがメジャーなレコード会社との条件の良い契約を模索していることは十分に考えられます。


 ということでドロシーかLinQの新曲PV紹介ならキレイに収まるんですが…どっちも私は今ひとつ好きじゃないんですよね。
 あ、LinQならリード曲じゃない、カップリングの方が好き。ということで、また投稿もの。

 やっぱり楽曲のレベルも高いなあLinQは…。