AKB自体は人気があるかもしれないけどAKBネタは人気がない

 それにしても東日本の電力供給量を考えると、本当に芸能界全体が大阪 夏の陣と冬の陣になりそうだなあ。


 さて、AKBネタは、はてな界隈のみならずWEB全体でも、そんなに受容がないのが判りつつあるんですが、そこは「Perfume、最高!」とか無意味につぶやきつつ、アクセス数を、どこかのグループみたいにアコギに稼いでおいて、書いてみようかと思います。
 最新号の「BUBKA」をチェックしてみましたが、結構、AKB連合に真っ当に厳しい内容になってきていて、まあ評価できます。また今回は震災がらみで色々と業界が停滞している状態なので、新しいネタがない分、月刊ペースでも追いついてますし。
 それでもAKB48の第3回総選挙発表には間に合っていないですが。
 以前も書いたように速報性ということでは宣伝WEB放送の「豪STREAM」が本日21時からあるので、そちらの方が要チェックです。前回は、最新号の誌面でも触れられているように村上隆降臨という凄いアクシデントがありましたし。何か今回は大物ゲストがあるらしいですよ(現在、「来日中」のあの人かなぁ)。

 実際の誌面でも、AKBの「裏ヒストリー」の次回は第1回の選挙の話題になるようで、実は第3回に向けてはネタ振りをしているんじゃないか、と推測されるところもありますし、プロの取材に基づいた情報に期待したいところです。


 それにしても、統一地方選挙に合わせて、自分たちの「総選挙」を発表をしてくるAKBって「スゲーなー」というのが正直なところで、中止になった横浜アリーナのコンサートで発表されていたら実際の選挙の告示と完全に同じタイミングですし、しかも自分たちが都知事選の広報に出演してますし。こういうのを指摘できない日本のジャーナリズムというのは死んでるなあ、と上杉隆氏じゃなくても思わざるを得ない状況です。
 特に最初から決まっていることを「日本に元気を与えたい」という理由を後付で盛って実施してしまうというのはいかがなものでしょう。私は都知事選も、こういう計画停電下の非常時にやるのは反対だったんですが、AKBの選挙もやること自体は全然、反対ではないにしても、発表は延期するのが「節度」というものなんじゃないかと思いました。
 TVの芸能ニュースでも選挙の話題よりも実際の公演風景を観る方が元気が出ましたよ。


 そういう意味では、今回はAKBのメンバーに投票するというよりも、私たちがAKB自体に投票するのか、というのがポイントになって来るイベントなんじゃないか、と思います。
 それに絡めて、私が以前した予想の的中しなかったところをフェアに反省してみましょう。
 まずはメディアでも取り上げられることの多い、篠田麻里子の卒業の有無。これは5月に発売される選挙投票券が入った次のシングルに彼女が参加すれば、その結果の選抜メンバーで編成される、また次のシングルまではない、と考えるのがシステム上、適当でしょう。これだけ「卒業ソング」で盛り上げておいて、実際に人気メンバーが脱退しない、というのもサプライズですが、そこも「諸事情」ということかもしれません。本当なら世代交代するための空席を作らなければならないはずなんですが。
 世代交代ということではNMBの本格参加は総選挙を経てから、となりそう。流石に2008年、松井珠理奈の大抜擢の時のように既存の秩序を破壊するようなことは出来なくなっているようです。比較するとハロプロの大改編(いわゆるハロマゲドン)は良くも悪くも凄かったなあ、と思うところ。
 ともあれ篠田の卒業は既定路線のはずで、秋の卒業(欧米か)を発表で総選挙を盛り上げて、人気のあるメンバーは一人前として巣立つという本来のコンセプトを再確認するという演出もありかもしれません(そうすると板野友美も関係してくるかも)。
 おそらく関係スタッフはブームの沈静化を既に予想しているでしょうから、これまで投資した部分を今、出来るだけ回収するのと同時に、持続的に体制を運営していく方法を探っているところでしょう。実際、「じゃんけん選抜」の企画は人気メンバーが欠けた状態で、どれだけ売上を稼げるかのリサーチという意図があったと思います。その意味では、いかに上手くソフトランディングさせるか、というのは、まあ見物ではありますね。
 グループアイドルで人気を獲得してもソロになって人気を維持するのは、かなり難しいのはハロプロを見ていても判ることで、そういう意味ではタレント育成所として、どちらも宝塚には勝ててないのが現状です。おニャン子の方は活動が二年半と短期間で、その途中での卒業が多かった分、逆にタレントが育った部分はあるかもしれません。
 その観点からは、震災の影響で5月に歌手デビューが延びたハロプロ・エッグ出身の吉川友と板野の「ライバル対決」というのは、あながち言い過ぎではないと思います。