夢見る15歳じゃいられない?

 Fairiesや乃木坂46にハマったら負けかな、と思ってる。
 乃木坂46は結構、楽しみにしていたんですけどねえ。結局は秋元康プロデュースのマッチポンプ型競合グループだったんですね。「公式ライバル」って、大人たちの日本語の乱れをどうにかしてくださいよ。


 まあアイドル・ビジネスには、少女たちの夢を青田買いするような側面があるわけで、そこらへんが個人的にはアンヴィヴァレンツなんですよねえ。
 かつての80年代末からの、所謂アイドル冬の時代については色々と原因は語られますが、やっぱり「犠牲者が出たから」というのは、その一つとしてあげておかないと。トップ女性アイドルが一人は自ら命を絶ち、もう一人は未遂。それには男性トップアイドルが関わって、同じ事務所の別のアイドルはAV女優とのスキャンダル。それから事務所の社長にも醜聞が…と、まあ皆がアイドル幻想から醒めるようなことが立て続けにあったわけです。
 かなりビジネスが加熱し出してる昨今、ちょっと注意した方が良いじゃないかな、と感じるところです。


 そういうわけで、小川紗季スマイレージを卒業するのも私としては「独立宣言」として見守りたいな、と思うわけですが、ただショービジネスとしては、この卒業と新メンバーのオーディションの経緯は判りにくいよなあ。ちゃんとした卒業公演もありませんし。

 かつての所謂ハロマゲドンと言われるハロー!プロジェクトの大改編についても、マズかったのは、ファンの希望に沿わなかったというよりも「判りにくかった」ってことだと思うんですよ。だって、後から判ったこともあわせて、じっくりと考えれば再編成する理由は明確に存在してたわけなので。

 
 ももいろクローバーみたいに「一人脱退で五人になります」という方が判りやすいし、ファンも応援する気になる。それで「今後はZがつきます!」と。
 AKBの「人気投票でセンターポジションを決めます」、「じゃんけんで〜」というのも判りやすい。とは言え、それでセンターを決めたはず曲のプロモーションで出演した月曜のTBSの歌番組「カミスン」では「チームAが地方公演なんで、選挙1位あっちゃんいません」で板野さん(総選挙8位)センターというのはヒジョーに一見さんには判りにくいですな。

 
 今回は本来「みんな、つんく♂が好きだった」(「ごめんね、つんく♂」改題)で、ハロプロつんく♂再評価する予定のところ、小川脱退のニュースがあったので内容を変更しましたが、次回も、もう少し引き続き「判りにくさは遠心力を弱める」というお話の予定。