従来のご当地アイドルブームは今年中に終わると思うんですよねー その他のボンヤリYOSOU(FS23)

 まあ、前回の予想はハズレになっちゃったようですが、とりあえずそれは次回に置いておいて、所謂「ご当地アイドルブーム」について。


 言って見れば「U.M.U型」ですね。今、地上波深夜帯の音楽番組でも「ハッピーMUSIC」、「魁 音楽番付」と二つも「ご当地アイドル」を取り上げるところがあって、まあアリガタイ部分は確かにあるんですけど、凄く面白いかと言うと…どうもそうじゃない。このタイプの「ご当地モノ」的なローカルアイドルの取り上げ方は、とりあえず網羅的にやって行って、それなりのところで「ハイそれまでよ」ってなっちゃうような気がするわけです。まあ、秋ぐらいまでかな…なんて。
 こういう「U.M.U型」の限界というのは結局、中央のメジャーなマスメディアと芸能界があって、そこが地方のレア=物珍しいなアイドルを紹介するという構造から逃れられない点だと思ってます。
 あ、今話してるのは飽くまでもメディアとか非特定多数の受け手の問題で、地方発アイドル自体は、というかアイドル自体、それこそ多様で良いと思ってます。というか、その多様さを「U.M.U型」では掬い切れないと思うんですよね。


 「U.M.U型」な地方発アイドルの取り上げられ方と対比できるのが「T-Palette型」と、とりあえず言っておきたい傾向。楽曲派的なものとも取られるかもしれませんが、曲が良いなと思ったら地方発アイドルだった、とか。YOUTUBEで見たら良かったので調べたらロコドルだったとか。
 とりあえず実際のレーベルのT-Paletteに関しては、あくまでレコ屋さんのやっているところなので、楽曲派的な限界(笑)はあるわけですが、USTREAM中継とかにも積極的ですし、そのようなマルチなメディア展開をT-Palette以外にも広げていけば、中央集中型のメディアへのオルタナティブは徐々に形成されていくんじゃないか。
 というか現実問題として、そういう動きにメディアとか、まあ権力とか(笑)は変わっていかざるを得ないと思うんですよね、と話がデカくなりすぎたところで、もう一度、戻して。

 そんな感じで、また、今回も「まなみのりさ」さんの曲を聴いてください。新らしい4曲のうちのひとつ。

 従来の「現場主義」的な傾向と最近のマスメディア嫌悪の風潮とが合わさって、どうも「テレビ的なもの」全部を否定する人たちも結構、いまして、こちらの記事(「アイドル大航海時代〜ネットの海から新天地へ〜」)も現状認識としては、傾聴すべきものは非常に多いとは思うんですが…やっぱり「メディア=媒介」を否定しすぎるのは良くないなあ、というか言語とか音楽も一つの媒介物なので、否定を突き詰めるとアイドルと直接つながるみたいな電波な神秘主義になってしまうんで、私は全面的には評価はできないです。まあアイドルファンの究極の願望ではあるんですが…。
 どちらかといえばメディア⇒アイドルというのがアイドル⇒メディアになって行くという風に表現すべきだと私は思っていて、そのへんは、こちらのエントリー(「新しいTV」の国からキラキラ)の前提となっています。


 それとも関連する観光型のローカルアイドルの楽しみ方についても、ちょっと気をつけた方がいい部分があるような気がするんですが、まあ自分がアイドル観光してからにしようかな。