すっぴん秋田KOMACHIな5人組pramo〜アイドルの未来に蘇るもの〜

(このエントリーはこちらの加筆修正版です)


 6月2日に行われた東北各地の地方発アイドルが多数参加した復興支援イベント「Girls for HEART LIGHT SENDAI」。こちらを遠征で観覧しまして、一番、印象深かったのが秋田発の5人組pramoでした(→公式サイト)。今週末、8月5日、6日に行われるTokyo Idol Festivalにも出演します。興味のある方には、是非、ご覧頂きたいとということでご紹介。
 とは言っても生では一回観ただけなんで、誤解の部分が多いかもしれません…でもアイドルって、そういう想像とか大事ですよね!その意味では非常に幻想を高めてくれる存在なんですよ、pramoって。
 とにかく「ああアイドルってこうだったよなあ」というのを、非常に新鮮な感触で思い起こさせてくれるグループです。「売れちゃう」とか「見つかっちゃう」とか、そういうレベルじゃなくて、とにかく興味を、まず持っていただいて、良かったら応援していだければ…というのが筆者の想いです。
 普段は、ここでは楽曲中心に語っているんですが、pramoさんについては正直、良いライブ映像が無い…ということで、動画の紹介は無しにして、未見の方にも幻想を高めていただきたいと思います!(あえて挙げれば前回、紹介した仙台のイベントのレポート番組が良いです)。


 pramoは2010年に地元密着型WEBマガジン主催オーディションで選ばれた5人で結成。翌2011年4月より活動を開始して、8月にはデビューシングルCD「時代をハジメルよっ!」をインディーズで発売。
 昨年度で2名が高校入学を機に卒業。残ったSERENさん(リーダー)、MAYUさん、KOMUGIさんに、新しくAOIさんとMISAKIさん2名加入。現在、第二期メンバーで活動中。AOIさんだけ高校生で、他の4人は中学生です。
 卒業したSONOKAさんは今もイベントでは手伝いをされているようで、仙台にも来ていたそうなんですが、私はチェックできず残念…。
 CDには、もう一枚、3月に発売された卒業記念盤的なシングル「ツボミ〜一期一会〜」があります。そして今月8月15日にはニューシングルの発売予定!


 私は第二期の編成でしか、生では観てないんですけど…とにかく可憐です。
 特に「ダンスが凄い!」とか「歌上手い!」とか、そういうんじゃないのに、可愛い女の子5人がウェルメイドなポップスを、しっかり健気に歌って踊るだけで、こんなに魅力的なものかと。いや、アイドルって、そういうもんだったよなあ、と感じいった次第なんですね。
 例えば5人組ってことの連想で言うとCoCoとか…ま、瀬能さんは歌唱力ありましたから彼女が卒業した後とか(4人ですけど)。まだ安室奈美恵やSPEEDらのアクターズスクール的なアイドルが出現する以前の、「あの」感じ。いや、それ以降の、最初期のモーニング娘。なんかも(娘。の場合、デビュー当時は中澤さんと石黒さんがいて、アイドルというには多少、無理があったわけですが…)。ソロですが鈴木あみなどの、ダンススキルを競うような路線からは、ちょっと離れて本格的に日本的な「アイドル」というものが復活してきたあたりの感じも。
 ただ、同じ「可愛い」でもスマイレージみたいなスキルに裏打ちされた土台の上での純度の高い、ある意味、過度にアーティフィシャルな「カワイイ」ではない、可憐さというものが、今のpramoには感じられるんですよね。

 このあたり、第一期の時点でPV観てた頃には思わなかったことなので「今のpramo」ということにしておきたいと思います。

 それから、現在、隆盛を極める48系や、ももクロ、またハロプロにもあるような全力とか努力とか、そういう少年マンガ的といいますか、猛暑が続く中、暑苦しくもある要素と距離があるのもフレッシュなんですね。全然、手を抜いているとかそういうんじゃなくて、精一杯頑張ってるとは思うんですが、丁度良くアイドル的なところにジャストフィットしてしまう感じが、堪らないです。


 まあ、このへんでPVも観ておきましょうか。第一期なので、今とイメージ、ちょっと違います。でも、雑誌主導というところから来てるだろうグループの全体的なデザインセンスの良さはデビュー時でも感じてもらえるかな、と。
 

 

 さっき、ハロプロのことを引き合いに出したのは無意味にではなくて、この曲とカップリングの「踊りまっしょいKOMACHI」は、つんく♂楽曲の非常に良い影響が見受けられます。お約束の「イエー!」とか入ってますし。正直、このフレーズ、ハロプロの曲だと食傷気味なんですけど、この初々しい声でやられると…。それから最近のハロプロは結構、ヴォーカル加工が強いのに対して、pramoの場合、ほとんどそのままだと思うんですよね。このへんも昔っぽくて、また逆に今だと新鮮なところ。
 そんな、すっぴんで別嬪さんなpramoさんたちです。